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Kanon 第2話 雪の中の入祭唱(イントロイト)-introit- あらすじ&レビュー 

(甘くないジャム、それはジャムなのか)

■窓
[少女] 夢。夢の中にいる。いつもと同じ、ずっとずっと同じ風景の繰り返し。
ゆっくりとまどろみに揺られながら、ただ一つのことだけを願う
目を閉じて次に開けたとき、別の風景が見えますように、と


■■■■■オープニング■■■■■


■■■■■Aパート開始■■■■■

■水瀬邸 祐一の部屋
祐一、ベッドで寝ている
目覚まし時計(昨日名雪に借りたもの)が鳴り始める
[目覚ましから聞こえる水瀬名雪の声] あーさー、あーさーだーよー、朝ご飯食べてー学校行くよー(いろんな意味で強力な目覚ましだな、これ)

[相沢祐一] 名雪か?!
祐一、飛び起きる
祐一、目覚ましを止める
[相沢祐一] かえって眠くなりそうだな
祐一、窓を開け、外の様子をうかがう
[相沢祐一] うー、さむ!

隣の部屋から大音響の目覚まし時計の音が聞こえる
祐一、驚いて耳をふさぐ

■名雪の部屋の前
[相沢祐一] 名雪、おい名雪
祐一、名雪の部屋のドアをたたく
[相沢祐一] 名雪、開けるぞ
祐一、ドアを開ける
[相沢祐一] おわ!
名雪、大音響の中、平気で寝ている(カエルのぬいぐるみが気になる)
[相沢祐一] 名雪、起きろ、名雪
[水瀬名雪] うにゅー
[相沢祐一] うにゅー、じゃない。朝だぞ
名雪、全く起きる気配なし
[相沢祐一] 名雪
鳴り続ける目覚まし時計たち
[相沢祐一] あーもう、うるせー!!
祐一、次々に目覚まし時計を止めていく

[相沢祐一] はい消えた
祐一、全ての目覚まし時計を止め
名雪の肩をつかんで揺さぶる
[相沢祐一] 起きろってのに、こら
名雪、起きあがる
[水瀬名雪] うん?祐一?
[相沢祐一] やっと起きたか
[水瀬名雪] おはようございまー、ぐぅ
名雪、立ったまま寝ている
[相沢祐一] 寝るなってのに


●タイトル●第2話 「雪の中の入祭唱(イントロイト) -introit-」●

■水瀬邸 食堂
秋子、お茶をついでいる
祐一、名雪、トーストの朝食中
[相沢祐一] お前って、こんなに朝弱かったっけ?
[水瀬秋子] 祐一さん、今日から学校ですね
[相沢祐一] はあ、転校初日です
[水瀬名雪] 祐一、ジャムつけないの?
[相沢祐一] 俺、甘いの苦手なんだ
[水瀬秋子] 甘くないジャムもありますよ
[水瀬名雪] あ
名雪、秋子の言葉に驚いて、立ち上がる
[水瀬名雪] ごちそうさまでした
[相沢祐一] なんだ、もういいのか
[水瀬名雪] わ、私お腹いっぱいだから
[水瀬秋子] 祐一さん、こんなジャムなんてどうかしら
名雪、明らかにおびえている
[水瀬名雪] わ、私、学校行く支度しなくちゃ
名雪、逃げるように外へ
[相沢祐一] あいつの分ももらっていいですよね
祐一、名雪の残していったトーストをとる
[水瀬秋子] このジャム試していただけませんか?
[相沢祐一] はあ、甘くないなら
祐一、秋子にトーストを渡す
[水瀬秋子] きっとお口に合うと思いますよ
秋子、トーストにジャムを塗り、祐一へ渡す
[相沢祐一] ありがとうございます
祐一、一口食べる
[水瀬秋子] どうですか?

ゆがむ景色
[相沢祐一] これ、何のジャムですか?
[水瀬秋子] 秘密です
[相沢祐一] すごく複雑というか、独創的な味なんですけど
[水瀬秋子] 特製ですから。私にしか作れないジャムなんですよ
祐一、残りを一気に口へ
[相沢祐一] ジャム、なんですよね、これ
[水瀬秋子] もちろんですよ
秋子、残っていたもう一枚のトーストにジャムを塗る

[水瀬名雪] 祐一、行こう
名雪、鞄を持って登場
[相沢祐一] お、おう
祐一、立ち上がる
[水瀬秋子] まだ残ってますよ、祐一さん
秋子、トーストを渡そうとする
[相沢祐一] すみません、急ぎますので
[水瀬秋子] そうですか、残念です

■玄関
出かける二人を見送る秋子
[相沢祐一][水瀬名雪] いってきます
[水瀬秋子] いってらっしゃい
秋子、手を叩く
[水瀬秋子] あ、そうだ祐一さん、晩ご飯はおでんにしようと思うんです。帰りにおでん種を買ってきてください
[相沢祐一] わ、分かりました

■通学路
[相沢祐一] 何のジャムなんだ?
[水瀬名雪] 私も知らないんだよ。でも、お母さんの一番のお気に入りらしいよ
[相沢祐一] 秋子さんの料理、うまいのにな
二人、信号待ち
[相沢祐一] あのジャム、また出てくるのか?
[水瀬名雪] いつかは。覚悟しておいた方がいいと思うよ
■階段
[相沢祐一] 毎日こんなに寒いのか
[水瀬名雪] 今日はあったかい方だよ
[相沢祐一] 実家に帰らせていただきます
[水瀬名雪] うー、だめだよー
■川沿い
[水瀬名雪] あ、祐一、この辺り覚えてる?
祐一、周囲を見て
[相沢祐一] いや、あんまり
[水瀬名雪] そのうち、思う出すと思うよ。ファイト、だよ
[相沢祐一] 別に思い出せないのなら、それでもいいんだけどな
[水瀬名雪] それはちょっと、悲しいと思うよ
[相沢祐一] まあ、そうかもしれないけどな
[水瀬名雪] 祐一に思い出してもらいたいって思ってる人が一人でもいるのなら、思い出した方が良いと思うよ
名雪、腕時計を見る
[水瀬名雪] 大変だ、このままだと間に合わないかも
名雪、全く大変そうな様子ではない
[相沢祐一] なら、のんびりしてる場合なんかじゃないだろ、初日から遅刻なんて、ごめんだぞ
[水瀬名雪] そうだね
名雪、のんびりと言う
[相沢祐一] 走るぞ
祐一、走り出す
[水瀬名雪] あ、祐一

■学校
下駄箱前 チャイムが鳴っている
祐一、肩で息をしている
[相沢祐一] つ、疲れた
[水瀬名雪] 間に合って良かったね
[相沢祐一] あんなに走ったのに、何で平気なんだ?
[水瀬名雪] 私、陸上部の部長さん
名雪に声をかけていく生徒
[生徒]おはようございます
[水瀬名雪] あ、おはよう

香里と北川が後ろから現れる
[美坂香里] おはよう名雪、相沢くん
[北川潤] よっ、朝から仲いいな
[相沢祐一] お前は昨日の荷物持ち
[北川潤] 荷物持ちじゃねぇって
[美坂香里] 北川くん、持ってて
香里、北川に鞄を渡す
[北川潤] あ、はい(見事な荷物持ちぶり)

[水瀬名雪] 一緒のクラスになれるといいね
[相沢祐一] そうだな
[水瀬名雪] うん!
名雪、満面の笑み

■教室
祐一、前で自己紹介する
[相沢祐一] 相沢祐一です。よろしくお願いします
[水瀬名雪] ゆういちー
名雪、自分の席で大きく手を振っている
[北川潤] ほんとに同じクラスになったな
[水瀬名雪] うん!
名雪、満面の笑み

[石橋先生] 席は水瀬の隣だ。いろいろと教えてもらうようにな
[相沢祐一] はい
祐一、席に着く
[石橋先生] さて、今日からまた学校だ。クラスメートも増えたことだし、新しい気持ちで学校生活に臨まなければならない

[美坂香里] 案外、普通の自己紹介だったわね
[相沢祐一] 普通じゃない自己紹介があるなら、見てみたいもんだ
[水瀬名雪] 祐一、今日からよろしくね
[石橋先生] そこ、うるさいぞ

[石橋先生] 連絡事項は以上、今日は始業式なのでこれで終わりだ。正月ぼけをはらい、明日からの授業に備え、気を引き締めるように
名雪、隣に座っている祐一を横目で見て、嬉しそうに笑う
[石橋先生] クラス委員
[美坂香里] 起立、礼

[水瀬名雪] 祐一、放課後だよ
[相沢祐一] 言われなくても、分かってる
[美坂香里] 名雪、今日からもう部活?
[水瀬名雪] うん、グラウンドが雪だから、校舎の中で練習だけど
[北川潤] 香里、どっか寄っていこうぜ
[美坂香里] 私も部活、部室に行かなきゃ、それじゃ、お先
香里、北川を無視して去っていく
[北川潤] ああ、それじゃ終わるまで待ってるから

[北川潤] ねえ、待ってるからね。待ってていいでしょ
北川、香里を追いかける
[相沢祐一] 今日から、あいつらと一緒か

■校内
帰りながら話す二人
[相沢祐一] お前も大変だよな。冬休みの間も、学校が始まってからも部活でさ、しかも部長だろ
[水瀬名雪] 大変だけど、私走るしか取り柄ないから
[相沢祐一] そんなこともないだろ
[水瀬名雪] そう?例えば?
[相沢祐一] えっと、立ったまま寝られるとか
[水瀬名雪] それって取り柄?
[相沢祐一] どっちかっつうと、特技かな
[水瀬名雪] んうぅ、嬉しくないよ
[相沢祐一] そうだ、名雪。俺がおまえんちに居候してることは、絶対に言うなよ
[水瀬名雪] え、どうして?
[相沢祐一] いい噂になるような話じゃないだろ
[水瀬名雪] ごめん、手遅れ
[相沢祐一] え?
[水瀬名雪] 今日の朝、みんなに言っちゃった
名雪、階段を駆け下りる
[相沢祐一] 言うなー

名雪、階段を踏み外す
[水瀬名雪] あーぁ
[相沢祐一] 名雪
登って来ていた二人の少女とぶつかる
倒れる三人
[水瀬名雪] ごめんなさい
[相沢祐一] すみません、大丈夫ですか?
[倉田佐祐理] あはは、大丈夫ですよ。ね、舞
舞、返事をしない
[水瀬名雪] どこか、痛いですか?
[川澄舞] ぜんぜん
[倉田佐祐理] あなたこそ、怪我しませんでした?
[水瀬名雪] はい。ホントにすみません
祐一、舞をじっと見つめている
[川澄舞] なに?
[相沢祐一] え、あ、いや、なんでも
[川澄舞] 佐祐理、行こう
立ち上がる三人
[倉田佐祐理] それじゃ、失礼します。お気をつけて
祐一見送る
[相沢祐一] 青のリボン、三年生か

■■■■■Aパート終了■■■■■



■■■■■Bパート開始■■■■■

■学校
[相沢祐一] 少し学校の中見ていくかな、どうせ帰っても暇なんだし
[水瀬名雪] この学校、広いから迷子にならないように気をつけてね
[相沢祐一] 分かってるって、安心しろ
[水瀬名雪] それじゃまた後でね
[相沢祐一] あ、名雪
[水瀬名雪] ん?
[相沢祐一] 部活、がんばれよ
[水瀬名雪] うん頑張る。ファイト!
[相沢祐一] ったく、心配しすぎなんだよ

■廊下
[相沢祐一] 迷ってしまった
学校とは思えないほど長い廊下の四つ角
[相沢祐一] 何でこんなに広いんだよー!

祐一、階段を上がる
[相沢祐一] 行き止まりか
祐一、置いてある机の引き出しの中にレジャーシートが入っているのを見つける
[相沢祐一] 誰かがここで飯でも食ってんのか
祐一、突き当たりのドアを開ける
[相沢祐一] おぁ

■屋上
[相沢祐一] この雪の向こうにグラウンドが見えるはず
祐一、歩き出すが、転んで雪まみれに
[相沢祐一] だめだ、遭難しちまう

■校内
祐一、窓から外を見て
[相沢祐一] 裏庭、って事はグラウンドは反対側か

祐一、ドアを開ける
図書室
[相沢祐一] はは

祐一、ドアを開ける
化学室

祐一、ドアを開ける
パソコン教室

祐一、ドアを開ける
美術室

[相沢祐一] か、完全に現在位置を見失った
[美坂香里] 相沢君、何してるの?
[相沢祐一] 振り返ると美坂香里が立っていた
[美坂香里] 何、状況説明してるのよ
[美坂香里] 挙動不審な態度とってるから、どこかの秘密機関から潜入したスパイじゃないかって思ったわよ
[相沢祐一] 俺は普通の転校生だ
[美坂香里] 誰かに道聞けば良かったのに
[相沢祐一] 聞いても曲がり角が多すぎて、どこがどこだか
[美坂香里] 相沢君って、名雪に聞いてた通りの人ね
[相沢祐一] は?
[美坂香里] 前から聞いてたの、あなたのこと。不思議な人だって
[相沢祐一] 不思議?どこが
[美坂香里] さあね、名雪に聞いてみたら。今日の名雪、私が今まで見た中で一番嬉しそうだったわ
[相沢祐一] 今日って
[美坂香里] 相沢君と先生が教室に入ってきたときよ

■校門
[相沢祐一] やっと脱出できた
[美坂香里] 大げさよ。あ
■校内
[北川潤] 香里ぃ、待ってるからねー!
■校門
[美坂香里] いけない、待ち合わせてたの忘れてた。ま、いっか。じゃあね、相沢君
[相沢祐一] 美坂香里か。クールな女だな

■繁華街
[相沢祐一] さて、おでんの材料は、っと
[月宮あゆ] どいて、どいて、どいて
あゆ、紙袋を持って走ってくる
[月宮あゆ] どいて、ぶつかるー!
[相沢祐一] よし。箸を持つ方によけるんだ
祐一、自分から見て右へよける
あゆ、自分から見て左へよける
[相沢祐一] へ?
ぶつかる二人
[月宮あゆ] ふえ
あゆ、倒れる
[月宮あゆ] うぐぅ、痛いよ
[相沢祐一] 何で逆によけるんだよ
[月宮あゆ] うぐぅ、左利きぃ
[相沢祐一] そこまでは読めなかった

あゆ、立ち上がる
[月宮あゆ] そうだ、逃げないと
あゆ、祐一の手をひっぱり、そのまま走り出す
[相沢祐一] またか、またなのか
[月宮あゆ] とにかく走って


祐一、肩で息をしている
[相沢祐一] こっちに来てから走ってばっかしだ
[月宮あゆ] ずいぶんへんぴなところだね
[相沢祐一] 何で二日連続で逃げてるんだ?金は昨日払っただろう?
[月宮あゆ] 今日もたい焼きを買いに行ったんだよ、そしたら、また財布がないことに気づいて
[相沢祐一] そこにまた猫が来たのか?
[食い逃げ少女あゆ] ううん、今度は野良犬君
■回想シーン
[たい焼き屋] ちょ、ちょっと

[食い逃げ少女あゆ] で、また逃げて来ちゃったんだよ
[相沢祐一] 同じ事を何度繰り返せば気が済むんだ、お前は
[食い逃げ少女月宮あゆ] うぐぅ

あゆ、たい焼きをぱくついている
[月宮あゆ] おいしいね
[相沢祐一] 後でまた謝りに行くからな
[月宮あゆ] うん

[月宮あゆ] ねぇ、さっきこんな道通ったっけ?
[相沢祐一] 俺は、お前の横歩いてるだけだぞ
[月宮あゆ] 僕も君について歩いてるだけだよ、こんなこと来たことないもん
吹き抜ける一陣の風
[月宮あゆ] もしかして君も知らないの
[相沢祐一] あのな、地元の人間が知らないものを一昨日引っ越してきた人間が知ってるわけないだろう
[月宮あゆ] 引っ越してきた?
[相沢祐一] ああ、七年前には良く遊びに来てたけどな
[月宮あゆ] もしかして、相沢祐一君?
[相沢祐一] へ?
[月宮あゆ] 昨日あったときから、そうじゃないかって思ってたんだ。名前一緒だし、変な男の子だし
[相沢祐一] 余計なお世話だ
[月宮あゆ] 帰ってきてくれたんだね、僕との約束守ってくれたんだね
祐一、少女の面影を思い出す
[相沢祐一] あゆ、か?
[月宮あゆ] うん、僕だよ
[相沢祐一] 久しぶりだな
[月宮あゆ] うん、本当に久しぶりだね

[月宮あゆ] お帰り、ゆういちくーん
あゆ、手を広げ、祐一に駆け寄る(うーん、きらきらしてるな)
[相沢祐一] うわ!
祐一、箸を持つ方によける
[月宮あゆ] うぐ
あゆ、祐一の後ろに立っていた木に、もろに激突
[相沢祐一] だ、大丈夫か、あゆ?
[月宮あゆ] うぐぐ
[相沢祐一] えっと、今のは全面的に俺が悪いかもしれない
[月宮あゆ] ううう
[相沢祐一] もしかして、全然痛くもかゆくもなかったとか
[月宮あゆ] すっごく痛かったよー!
[相沢祐一] 悪い、つい条件反射で
[月宮あゆ] よけた、祐一君がよけたぁ

雪の固まりが落ちる音
[少女] きぁ
雪をかぶった少女がへたりこんでいる
[相沢祐一] わ、悪い。大丈夫か?
[少女] は、はい
[月宮あゆ] どうしたの?平気?
[相沢祐一] お前がぶつかったショックで雪が降ってきたんだ
[月宮あゆ] 僕が悪いみたいな言い方だね
[相沢祐一] 事実だろ
[月宮あゆ] 祐一君がよけるからいけないんだよ
[相沢祐一] だっていきなり襲いかかってきたから
[月宮あゆ] 襲いかかってなんかないよ。感動の再会シーンになるはずだったのに、君がよけるから
祐一、自分のせいではないと言わんばかりの態度
[月宮あゆ] うぐぅ、もういいもん。七年ぶりの感動の再会シーンで木にぶつかったのは多分僕くらいだよ
[相沢祐一] やったな、世界初だ
[月宮あゆ] 全然嬉しくないよ
祐一、少女を見て
[相沢祐一] あゆが変なこと言うから、あきれられてるぞ
[月宮あゆ] 僕のせいじゃないもん
[相沢祐一] 立てるか?
祐一、少女に手を差し出す
[少女] あ、はい
少女、立ち上がる
[相沢祐一] 悪かったな、こいつはどうだか分からないが、俺は善良な一般市民だ
祐一、少女の周りに散乱している荷物を拾い集める
[月宮あゆ] 僕だって、善良な一般市民だよ
[相沢祐一] 善良な一般市民は食い逃げなんてしないぞ
[月宮あゆ] あれはたまたま
あゆ、一緒になって拾う
[少女] すみません
[月宮あゆ] はい
あゆ、荷物を入れたレジ袋を少女に渡す
[少女] ありがとうございます

道を歩く三人
[月宮あゆ] ずいぶんたくさん買ったんだね
[少女] 私、あまり外に出ないので時々まとめ買いするんです
[相沢祐一] 金払ってるんだから、全然問題ないよな
[月宮あゆ] 祐一君の言うこと聞いてると、僕が悪人みたいだよ
[相沢祐一] 事実だからな
[月宮あゆ] 僕はいい子だよ
[相沢祐一] いい子は食い逃げなんかしないってのに
[月宮あゆ] うぐぅ

[月宮あゆ] ぇへ。昔のこと思い出した。祐一君って昔からこういう男の子だったよね。こうして会えたのってきっと運命だよね
[相沢祐一] ただの腐れ縁だと思うぞ
あゆ、いきなり話す相手を変える
[月宮あゆ] ねえねえ、君って何年生?
[少女] えっと、一年です
[月宮あゆ] じゃ、僕の一つ下だね
[相沢祐一] え!
祐一、あからさまに驚く
[相沢祐一] あゆって俺と同じ学年だったのか?俺はてっきり
[月宮あゆ] てっきり何かな
あゆ、妙に迫力ある笑顔
[相沢祐一] あえて口にはしない
[少女] あの
[月宮あゆ] え?
[少女] 私の家こっちなので
[月宮あゆ] あ、うん、じゃあ、またね
少女、角で別れる
[相沢祐一] いや、待ってくれ
祐一、少女を呼び止める
[少女] はい
[相沢祐一] 帰り道を教えてくれ

■たい焼き屋前
[相沢祐一] すみませんでした
[月宮あゆ] うぐぅ
頭を下げる二人

[月宮あゆ] 二人で大冒険しちゃったね
[相沢祐一] 誰のせいだ、誰の

[月宮あゆ] でも今日はとっても嬉しかった。
[月宮あゆ] また会おうね、約束
[相沢祐一] ああ
[月宮あゆ] そうだ、昔みたいに指切りしようよ
[相沢祐一] ああ、でも、手袋してたらできないぞ
[月宮あゆ] ああ、そうだね
あゆ、手袋を外す
[月宮あゆ] ゆびきった
指切りをする二人
祐一、離した手をじっと見る
[月宮あゆ] どうしたの
[相沢祐一] いや、なんでもない
[月宮あゆ] じゃ、また絶対会おうね
あゆ、手を振って走って行く
[相沢祐一] おい、お前連絡先は?
[月宮あゆ] じゃぁね
[相沢祐一] そういえば、昔からああいう奴だったような気がする

[相沢祐一] えっと、おでん種は
祐一歩き出す
その背後には妖しい人影が

■スーパー前
祐一、スーパーから出てくる
[妖しげな人影] やっと見つけた

祐一の前に頭から布をかぶった(まるで砂漠の民)見るからに妖しげな女が現れた(目立ちまくりだ)
[相沢祐一] え?
[妖しげな女] あなただけは許さないから
布を脱ぎ捨てる、妖しげな少女(おお!かっこいい!)
[相沢祐一] 誰だお前、恨まれる覚えなんかないぞ
[妖しげな少女] あるのよ、こっちには。覚悟ー!
少女、いきなり右のパンチを放つ
[暴力的な少女] と、た、えい
少女、次々に攻撃を放つが、全く効いていない
[攻撃に威力のない少女] あうー
少女、すっかり息が上がってしまう
[相沢祐一] もう限界か?
[スタミナのない少女] あうーぅ!お腹が空いてるから、それで調子が出ないのよ
少女、今度は蹴りを出そうとするが、バランスを崩して倒れてしまう
[相沢祐一] おい、しっかりしろ、こんなところで気絶するな
[腹ぺこの少女] あぅー
[相沢祐一] おい!


■■■■■Bパート終了■■■■■



■■■■■エンディング■■■■■

■■■■■次回予告■■■■■

[相沢祐一] お前、友達いないのか
[沢渡真琴] だって、それは唯一の私の道しるべだから
[水瀬秋子] 本人が嫌がってるんだから、やめておきましょう
[相沢祐一] 殺村凶子ー、あつ
[沢渡真琴] 見てなさいよ、頑張って、とーてもかわいい名前、思い出してみせるから
[沢渡真琴] ひゃーうー

第3話 記憶のない組曲(パルティータ) -partita-

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