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Kanon 第14話 ひびわれた協奏曲(コンチェルト) -concerto- あらすじ 

■水瀬邸 ダイニング

名雪と祐一、トーストの朝食中

名雪、寝ぼけ眼でトーストにかじりつく
[水瀬名雪] ちなみに、にんじんだってちゃんと食べられるよ。うふふっ

祐一、昨日のことを思い出す
[川澄舞] あなた、誰?

[相沢祐一] どういう事なんだ?魔物が狙っているのは舞じゃなくて、俺なのか?


[月宮あゆ] あ!すごーい!これ全部、秋子さんが作ったジャム?
あゆ、テーブルの上に並んだ瓶を見ている
[水瀬秋子] ええ、そうよ。そして、これが私の特製のジャム
秋子、一つの瓶をうれしそうに持ち上げる

名雪と祐一、はっとする
[水瀬名雪] え!あ!
[相沢祐一] ひ!

[月宮あゆ] わー!きれいな色。おいしそう

名雪と祐一、弾かれたように立ち上がる

[水瀬秋子] あら、二人とももういいの?

[水瀬名雪] う、うん。もうお腹いっぱい
[相沢祐一] あゆ

祐一、あゆを見つめる
[月宮あゆ] あ?
[相沢祐一] (短いつきあいだったな)
[月宮あゆ] ど、どうしたの?
[水瀬名雪] (ごめんね、あゆちゃん)
名雪、あゆを見ないように目をそらす

名雪と祐一、部屋を出て行く

[月宮あゆ] あ、あぁ。どうしたんだろう

秋子、トーストにジャムをたっぷり塗る
[水瀬秋子] さあ、たくさん食べてね

■■■■■オープニング■■■■■



■■■■■Aパート開始■■■■■

■道
名雪と祐一、歩いている
[相沢祐一] お前って薄情なやつだな
[水瀬名雪] 祐一だって逃げてきたくせに
[相沢祐一] あれを見ると、俺の生き物としての本能が警笛を鳴らすんだ
[水瀬名雪] うん、私もそんな感じ

[水瀬名雪] あ、そうだ。忘れてた。はい
名雪、紙袋を取り出す
[相沢祐一] なんだ?
袋の中にはウサミミが入っていた
[水瀬名雪] うわぁ
祐一、自分にうさ耳をつける
[相沢祐一] これをどうしろと?

[水瀬名雪] 祐一がつけるんじゃないよ。この前、女の子をかわいく見せる方法聞いたでしょう?それをつければかわいく見えるんじゃないかな?演劇部の友達に借りたの。しばらく貸してくれるって
祐一、ため息
[相沢祐一] う
[水瀬名雪] なんだか、全然うれしそうじゃないね

祐一、右手を元気よく突き上げる
[相沢祐一] うれしいよ。ヤッホーゥ!

後ろを怪訝そうな顔をした女性が通りすぎる

[水瀬名雪] 怖いよ、祐一
[相沢祐一] ありがたく借りておくよ
祐一、兎耳をはずすして、見つめる

[水瀬名雪] ちゃーんと活用してね
[相沢祐一] あ
■ウサミミをつけた少女
[相沢祐一] あぁ
[水瀬名雪] どうしたの?
[相沢祐一] あ、いやぁ。今、何か思い出しかけたんだ。なんだったかな
祐一、兎ミミを見つめる

●タイトル●第14話 ひびわれた協奏曲(コンチェルト) -concerto-●

■屋上近く階段踊り場

祐一、階段を上ってくる
舞が一人で、レジャーシートに座っている

[相沢祐一] あれ?佐祐理さんは?
[川澄舞] 日直の仕事。遅くなるって
[相沢祐一] そうか、じゃ、待つか

祐一、靴を脱いでレジャーシートの上にあぐら
[相沢祐一] なあ、ゆうべの話なんだけど。どういう事なんだ?何で魔物が俺を狙ってくるんだ?第三者の介入であわてているのか?
[川澄舞] 分からない、ただ祐一が来てから魔物がざわめくようになった
[相沢祐一] 俺が来てから?!
[川澄舞] 祐一が来るまで、こんなに頻繁には出なかった

祐一、足を投げ出している
[相沢祐一] 退屈だな。しりとりでもするか?へへ
[川澄舞] しりとりの、りから
祐一、驚いて舞を見る
[相沢祐一] ホントにやるのか?
[川澄舞] 言い出したのは祐一
[相沢祐一] あぁ。じゃあリンゴ
[川澄舞] ゴリラさん
[相沢祐一] あ

[川澄舞] もう一回
[相沢祐一] あ、じゃあリス
[川澄舞] すこんぶ
[相沢祐一] ブタ
[川澄舞] たい
[相沢祐一] いびき
[川澄舞] キリンさん

[相沢祐一] あ
[川澄舞] キリン
[相沢祐一] 言い直しても、んがついてるだろ!

[倉田佐祐理] あははぁー。舞としりとりを続けるのは難しいですよね。動物にはみんな、さんをつけちゃうから
三人で昼食中
[相沢祐一] 佐祐理さんもしりとりしたことあるの?
[倉田佐祐理] はい。舞はしりとり大好きなんだよねー。でも弱いんだよねー。舞が家に遊びに来たときなんかに、良くやってますよ。ただ舞はよくいなくなっちゃうんで、探してるうちに一日が終わることもありますねー。かくれんぼみたいに
[川澄舞] 佐祐理の家は広いから
[相沢祐一] 迷うほど広いのか、やっぱりすごいお嬢さんなんだな、佐祐理さんって
[倉田佐祐理] そんなことありませんってば、あははー


■教室
[水瀬名雪] 祐一。放課後だよ
[相沢祐一] ああ、部活が俺を呼んでるぜ
[水瀬名雪] え、部活に入ったの?何部?
[相沢祐一] 魔物退治部
[水瀬名雪] ふえー?何それ?
祐一、机の中にウサミミを置いたままにして、教室を出て行く

■屋上
祐一、木刀で素振りをしている
[相沢祐一] 名雪はあれでも、俺のことを心配しているのかもしれない。最近は俺の奇行も目立つようになってきたからな
舞が現れる
[相沢祐一] よう
[相沢祐一] 余計な事なんて言うなよ。狙われてるのは俺なんだろ、少しは身を守れるようにならなきゃな
舞、竹刀を祐一に突きつける
[相沢祐一] あ
祐一、驚く
[相沢祐一] あ。実戦訓練か、ありがた
舞、祐一にいきなり襲いかかる
[相沢祐一] うわ
祐一、あわてて木刀で受ける
[相沢祐一] い!
舞、マシンガンのような連続攻撃
[川澄舞] んーー!
祐一、何とか防いで反撃
[相沢祐一] この!
舞、あっさりかわす
[相沢祐一] ひ
祐一、バランスを崩す
[相沢祐一] だ、へひぃー
舞、マシンガンのような連続攻撃

祐一、尻から煙を出して倒れている

[相沢祐一] んふふふふ。どうやら手加減する必要はなさそうだな
祐一、走る
[相沢祐一] てやー!
祐一の攻撃
[相沢祐一] や
舞、あっさりかわす
[川澄舞] 遅すぎ
舞、連続攻撃

祐一、仰向けに倒れている
[川澄舞] 祐一は自分が弱いことが分かってない、それが分かれば、どう動けばいいのかが分かるはず
[相沢祐一] どう動けばいいか
祐一、立ち上がる
[相沢祐一] ヘイ、もう一回だ
[川澄舞] 何度でも
舞、構える
[川澄舞] ふ!
舞、マシンガンのような連続攻撃
[相沢祐一] かわすだけでは
祐一、攻撃を受けつつ前へ
[相沢祐一] でやー!
祐一、打ちかかる。舞、かわす
[相沢祐一] どうだ
[川澄舞] 上出来

扉が開いて、佐祐理が現れる
[倉田佐祐理] 舞、祐一さん。何してるんですか?
[相沢祐一] あ
祐一、頭を抱える

[倉田佐祐理] あははー。チャンバラごっこですか。佐祐理にもちょっとやらせてください
佐祐理、近づいてきて、祐一の木刀を持つ

[川澄舞] 遊びじゃない
[相沢祐一] そう、遊びじゃないんだ
[倉田佐祐理] あ
[相沢祐一] 本気の立ち会いなんだよ
[倉田佐祐理] なら、佐祐理も本気になります。こう見えても運動神経はいい方ですから
佐祐理、木刀を構え、後ろに下がる

[倉田佐祐理] わ
佐祐理、滑って転ぶ
[倉田佐祐理] よ
佐祐理、立ち上がり、再び構える

[相沢祐一] ちょっと、佐祐理さん
[倉田佐祐理] さあ、舞
佐祐理、木刀を大上段に振りかぶる(手が通常と逆)
舞、正眼に構える
[相沢祐一] おい、舞!本当にやるきか?

[倉田佐祐理] やーー
佐祐理、目を閉じて打ちかかる
[倉田佐祐理] きぁ!
舞、竹刀をひと振り。飛ばされる木刀
木刀、くるくる回転しながら、飛んでいき、雪山に突き刺さる

舞、佐祐理に竹刀を突きつける
[川澄舞] これで分かったでしょ
[倉田佐祐理] あ

[倉田佐祐理] じゃまかな、佐祐理
[川澄舞] じゃま
舞、冷たく言い放つ

[倉田佐祐理] ほえ
[相沢祐一] な
[倉田佐祐理] あはは、ごめんね、舞

[倉田佐祐理] 祐一さんもごめんなさい
[相沢祐一] さ、佐祐理さん
佐祐理、去っていく

[相沢祐一] おい、どういうつもりだよ
[川澄舞] 私は佐祐理のことが好き、大好き。だから
[相沢祐一] 不器用だよな、お前

■繁華街
通りすぎる路面電車(とりあえずビールの宣伝入り)
祐一、歩いている
[相沢祐一] せっかくの誕生日だってのに、どうなっちまうんだ。佐祐理さんも佐祐理さんだよなぁ、何であんなにムキになって
[倉田佐祐理] 祐一さん
[相沢祐一] あ
佐祐理、にっこり
[倉田佐祐理] あははー

■喫茶店
[倉田佐祐理] さっきはごめんなさい。佐祐理、おじゃま虫さんでしたよね。舞にも後で謝らなくっちゃ
[相沢祐一] 佐祐理さん、ひょっとして何か気づいて
[倉田佐祐理] はい?何かおっしゃいました?
[相沢祐一] い、いや、何でもないんだ。こっちの話。あはは、あはははははは
[倉田佐祐理] 舞と祐一さんが黙ってるなら、佐祐理も何も聞かない方がいいんですよね。
佐祐理、下を向いてつぶやくように言う
[相沢祐一] あ
[倉田佐祐理] あ、あははー。意味不明のこと言っちゃいました。今日は佐祐理どうかしてるんです
佐祐理、自分の頭をぽかりと叩く

[相沢祐一] あのさ、聞いていいかな?
[倉田佐祐理] はい、なんでしょう?

[相沢祐一] どうしてそんなに舞のことを気にかけるんだ?なんだか舞のお姉さんみたいに、いつもかまって助けてやってさ
[倉田佐祐理] 助けられたのは、佐祐理の方です
[相沢祐一] え?
[倉田佐祐理] お姉さんみたいって、おっしゃいましたよね。佐祐理は本当にお姉さんだったことがあるんですよ。ずっと昔のことですけど

■■■■■Aパート終了■■■■■



■■■■■Bパート開始■■■■■

■倉田邸
[佐緒里の父] もうすぐ、佐祐理はお姉さんだな。生まれてくる子はお前を見て育つ。それを忘れないようにな、佐祐理
[幼い佐祐理] はい、いい姉であるよう、努力します。倉田家の名に恥じないために

■パーティー会場
[幼い佐祐理] 倉田佐祐理です

[倉田佐祐理] 父は子供を甘やかすことなく、行儀のいい子になるようしつけました。そのおかげで佐祐理はいろんな人たちにちやほやされて、それが自慢だったんです

[倉田佐祐理] だから自分も一弥には厳しく接しようと思ったんです。父を見習って

■倉田邸
[幼い佐祐理] 泣いちゃだめ。このうちの子はわがまま言っちゃいけないの
幼い佐祐理、泣いている赤ん坊を叱っている
[倉田佐祐理] 本当は頭をなでて、あやしてあげたかったんです。でも、厳しく接する方が一弥のためだと信じていました

■道
幼い佐祐理と一弥が歩いている
[倉田佐祐理] 一弥は発育の遅い子供でした。幼稚園に入っても言葉をしゃべらなかったし、滅多に笑うこともありませんでした
幼い佐祐理、すれ違いに歩いていく楽しそうな姉妹を見て、立ち止まる
[倉田一弥] う
一弥、幼い佐祐理を見上げる
[幼い佐祐理] あ
幼い佐祐理、歩き出す

■幼稚園
一弥、庭の片隅で泣いている
[倉田佐祐理] 一弥はいつも一人でした。体が弱かったので幼稚園の行き帰りは、いつも私が一弥に付き添っていました
幼い佐祐理、入り口からそれを見ている

■倉田邸 広い食堂
[倉田佐祐理] 私は、一弥に厳しくしました。甘やかすことは一弥のためにならない。それが正しいと思っていました

[幼い佐祐理] 全部食べなきゃだめ、好き嫌いしてると丈夫になれませんよ

■駄菓子屋前
一弥、水鉄砲を見ている
[幼い佐祐理] だめ

[倉田佐祐理] 本当は、もっと優しくしてあげたかったんです。お菓子やおもちゃを買ってあげて、一弥の笑顔が見たかった

■病院
一弥、ベッドに寝ている
[幼い佐祐理] おとうさま。かずやの病気がなおったら頭をなでてあげてもいいですか?よくがっばったねって
[佐緒里の父] ああ、そうしてあげておくれ。きっと一弥も喜ぶ

[倉田佐祐理] でも一弥の病気は良くなりませんでした
幼い佐祐理、袋を手に持って走っている
[倉田佐祐理] 一度だけ悪い子になろう。そう決めました

■病院 夜
幼い佐祐理、ベッドで寝ている一弥を揺り起こす
[幼い佐祐理] かずや、かずや
[倉田一弥] う、あ
[幼い佐祐理] あ。おこりに来たんじゃないの、あそびに来たの、かずやと
幼い佐祐理、袋の中からお菓子を取り出す
[倉田一弥] あ
[幼い佐祐理] ほら、かずや。あーんして
幼い佐祐理、お菓子を食べさせようとする
[幼い佐祐理] いっしょに食べよう。ほら、あーん
[幼い佐祐理] こんなの食べるの、お姉さんも初めて、おいしいね
[幼い佐祐理] 元気になったらもっと食べようね、お姉さんといっしょに
[倉田一弥] ん
一弥、うなずく
幼い佐祐理、うれしそう
[倉田佐祐理] ほら、水でっほうもあるんだよ、はい。水は入ってないけどね。元気になったらお姉さんとあそぼうね
幼い佐祐理、水鉄砲を空打ちする
一弥の顔に空気がかかる
[倉田一弥] う
[幼い佐祐理] お姉さんはね、本当は運動しんけい、いいんだよ
幼い佐祐理、水鉄砲を空打ちする
[倉田一弥] うん
[幼い佐祐理] たのしいこと、いっぱい知ってるんだよ
幼い佐祐理、水鉄砲を空打ちする
[倉田一弥] うん
[幼い佐祐理] かずやのこと、ホントは大好きなんだよ
幼い佐祐理、水鉄砲を空打ちする
[倉田一弥] うん
幼い佐祐理と一弥、涙を流す

一弥、水鉄砲を打ち返す
[倉田一弥] ははは

[倉田佐祐理] それが二人で遊んだ最初で最後の思い出になりました

■墓の前
幼い佐祐理、喪服に黒いリボンをして、父親と立っている
[佐緒里の父] 一弥も幸せだっただろう。お前のようないい姉に恵まれたのだから
[幼い佐祐理] そうでしょうか?
[佐緒里の父] ん?

[倉田佐祐理] 自分を名前で呼ぶようになったのは、その頃からでした自分自身を客観的にしか見られなくなったんです。笑うこともできなくなりました。一弥と同じように
佐祐理、左手首の傷を右手で押さえる
[倉田佐祐理] 笑えるようになったのは、舞に出会ってからです。佐祐理は舞を助けてなんていません。救われたのは佐祐理の法難です。舞を一弥に重ねているのかどうか、自分でもよく分かりません。でも、初めてあったとき思ったんです。この子と一緒にいよう、一緒にいたいって

[相沢祐一] そうか

店内BGMの音が大きくなる
[倉田佐祐理] この曲の名前、ご存じですか?
[相沢祐一] いや、良く聴く曲だけど

[倉田佐祐理] カノンです。パッヘルベルのカノン

[相沢祐一] カノン?

[倉田佐祐理] 同じ旋律を何度も繰り返しながら、 少しずつ豊かに、美しく和音が響き合うようになっていくんです。 そんなふうに、いっけん、違いのない毎日を送りながら、 でも、すこしずつ変わっていけたらいいですよね
[相沢祐一] ああ、そうだな
[倉田佐祐理] いつか、一弥のことも悲しい気持ちだけじゃなく、思い出せるようになるかもしれない

■水鉄砲を持って楽しそうに歩く、幼い佐祐理と一弥


■喫茶店の外

[倉田佐祐理] 佐祐理は一回帰って、舞のお家に持って行くお料理を作りますから

[相沢祐一] 分かった。準備ができたら電話してくれ

[倉田佐祐理] はい。それでは

■水瀬邸
[相沢祐一] ただいま
[月宮あゆ] お帰りなさい、祐一君
祐一、階段下であゆと話す
[相沢祐一] よう。秋子さんのジャムはどうだった?
[月宮あゆ] う、うーん。あれは普通の食べ物とは違う何かのような
[相沢祐一] うーん。やっぱりお前もそう思ったか
[月宮あゆ] あ!祐一君知ってたんだ。うぐぅ、教えてくれれば良かったのにー
[相沢祐一] でも、健康には良さそうな気もするよな、ガン予防の効果とかもあるかもしれないぞ
[月宮あゆ] うぐぅ

■祐一の部屋
祐一、ねこ時計を見ている(7時半)
[相沢祐一] 遅すぎる。そろそろ舞が学校に行っちまうぞ

[水瀬名雪] 祐一
名雪がドアを開けて入ってくる
[水瀬名雪] ご飯できたって
[相沢祐一] ああ悪い、俺今日は友達の誕生パーティーに呼ばれてるんだ
[水瀬名雪] 今から?
[相沢祐一] ああ、ちょっと出てくる
祐一、コートを取る

■道
祐一、歩いている
[相沢祐一] 舞に家に戻るように言わないと、佐祐理さんの料理が無駄になっちまう

■水瀬邸 ダイニング
秋子、名雪、あゆの三人が食事をしている
[水瀬秋子] お友達の誕生パーティー?
[水瀬名雪] うん。どこ行ったんだろう
電話が鳴る
[水瀬名雪] あ
秋子、電話に出る
[水瀬秋子] はい、水瀬です。え?祐一さんですか?
■倉田邸
[倉田佐祐理] はい、はい。お友達の誕生パーティーにもう、お出かけになったんですか?
[水瀬秋子(電話)] ええ、ついさっき
時計、八時五分
[倉田佐祐理] 祐一さんが舞に会いに行くとしたら

■学校
舞、剣を構える
[川澄舞] お前達は誰?なぜ私の友達を狙う

■道
[相沢祐一] 待てよ。俺と連絡がつかなかったら、佐祐理さんは俺を探すはずだ。そしてもし佐祐理さんが俺と舞がしてることを知っていたら

■道
佐祐理、アリクイを背負って歩いている
[倉田佐祐理] やっぱり行かない方がいいかな?

■学校
舞、剣を振るう
[川澄舞] ふ!

■電話ボックス
祐一、電話中
[相沢祐一] 秋子さん、俺に電話ありませんでしたか?
[水瀬秋子(電話)] ありましたよ。倉田さんって言う女の方から
[相沢祐一] それでなんて
[水瀬秋子(電話)] 祐一さんは出かけたっていったら、それじゃ自分も行ってみますって
[相沢祐一] う

■学校 校舎内
佐祐理、様子をうかがう
[倉田佐祐理] 舞?祐一さん?
[倉田佐祐理] あ
トイレの洗面台の水が出っぱなしになっている
[倉田佐祐理] あ
佐祐理、蛇口を閉める
佐祐理、トイレの入り口を見る
[倉田佐祐理] なに?
襲いかかる見えない魔物

■学校
祐一、走る
[相沢祐一] ばかだった、あと十分、待っていれば
祐一、トイレの前に立っている舞を見つける
[相沢祐一] 舞!
舞、トイレの方を見ている
[相沢祐一] 舞!どうした?聞こえてるんだろ。なあ、舞
舞、その場に崩れ落ちる
[相沢祐一] 舞!
祐一、駆け寄り、トイレの中を見る
[相沢祐一] は
佐祐理が血だまりの中に倒れている

■病院
佐祐理、頭に包帯を巻いてベッドに寝ている
[医者] 見た目ほどひどい怪我ではないが、当分は入院の必要があるね。君たちは友達かい?この子の家の方は
祐一と舞、ベットのそばに立っている
[相沢祐一] 連絡はしました。今、こちらに向かっているそうです
[医者] ああ。いずれにせよ警察には連絡しないと。いったい何があったんだい
振り返る医者、そこに二人はもういない

■道
舞と祐一、歩いている
[相沢祐一] 佐祐理さん、やっぱり気づいてたんだな。俺たちがやってることに。何も知らないふりしてくれてたんだ。きっと心配で仕方なかっただろうに
舞、祐一が持っていた剣をとり
周りのものを手当たり次第に斬り始める
[相沢祐一] 舞、よせ
祐一、舞を羽交い締めにする
[川澄舞] 私のせいで、私のせいで。佐祐理はまた傷ついた
[相沢祐一] 違う、俺のせいだ。俺がもっと早く、佐祐理さんに本当のことを話せば良かったんだ
[川澄舞] また私だけ、こうしてのうのうと傷つかずにいる。周りの人をみんな苦しめて、それなのに、私だけ
[相沢祐一] 落ち着け、舞
[川澄舞] ふーん!
舞、剣で自分ののどを刺そうとする
[相沢祐一] ばか!
祐一、押しとどめると、剣を振り払う
回転しながら宙を舞う剣
祐一、泣いている舞の顔をつかみ、自分の方を向かせる
[相沢祐一] 自分を傷つけて、それでどうなるって言うんだ。全てを失うだけだぞ。失いたいのか?佐祐理さんや俺や、一緒に作ってきたいろんなものを。答えろ、舞
[川澄舞] 失いたくない
[相沢祐一] 今から学校に戻ろう。今夜中にけりをつけるんだ。自分を責めるのは、それからだ。いいな。いいな!
[川澄舞] 祐一の、言うとおりにする

■学校
背中合わせに立つ二人
[相沢祐一] 残りは何体だっけ?
[川澄舞] 三体

魔物の気配がする
[川澄舞] う
[相沢祐一] あ

[相沢祐一] 今夜中に片付けよう。終わったら牛丼でお祝いしようぜ
舞、うなずく

■■■■■Bパート終了■■■■■

■■■■■エンディング■■■■■



■■■■■次回予告■■■■■

[相沢祐一] 舞、お前はいつも何考えてるんだか分からなくて
[川澄舞] ふん!えい
[相沢祐一] 身勝手で、危なっかしくて、だから誰かがそばにいてやらなきゃな
[川澄舞] えい!
[相沢祐一] ぐゎ
[川澄舞] ずっと昔一人だけ友達がいた。でも、その子も私から逃げた

第15話 かくれんぼの小奏鳴曲(ソナティーナ) -sonatine-

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